コピー?それとも新たな創造?衣服の3Dスキャンから生まれた衣服「Computed Copy」

2014.08.28Art

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コピー?それとも新たな創造?衣服の3Dスキャンから生まれた衣服「Computed Copy」

歪んだ複製はオリジナリティを手に入れることができるのか?ご近所ものづくり同盟によるプロジェクト「Computed Copy」は衣服を3Dスキャナを使い3Dデータに変換、テクスチャが貼られたポリゴンデータを平面に起こし生地にプリント。それを縫製することで元の衣服の "コピー" を生成する。3Dスキャナがあれば音楽や映像だけでなく衣服まで "私的複製" できる時代になったと言えよう。しかしこれは厳密にコピーと言えるのだろうか。通常のコピーであれば縫製を解き服のパーツを分解する、いわばリバースエンジニアリングに近い手法をとることになるだろう。しかしComputed Copyはコンピューターが己の目で衣服を解釈し生成した、独自の創造物と捉えることもできるかもしれない。現に通常の衣服とは製造方法も違えば、データの欠損によって別物と言えるほどの大きな歪みもある。これは衣服でありながら、衣服ではない不気味な存在なのだ。

作品が指摘する通り、将来的にはスキャニングの精度が向上し、平面的な画像からですら精密な衣服を生成することが可能になるだろう。私的複製を超えた先に残る服飾流通の変容、そして我々が「衣服だと思っていたもの」の変容をこの作品が占っているのかもしれない。

Via.Computed Copy | kanno.so

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