「スマホの次」は作れるのか!? au未来研究所ハッカソンにおじゃましてきました【1日目・アイデアスケッチ編】

2014.09.03Event

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「スマホの次」は作れるのか!? au未来研究所ハッカソンにおじゃましてきました【1日目・アイデアスケッチ編】

「スマホの次」を一緒に考えるハッカソン。au未来研究所は「スマホの次を作る」をテーマに活動しており、「次」のための“衣食住” をテーマにしたプロトタイプ制作を行うハッカソンをEngadget日本版さん協力のもと計3回開催、15のプロトタイプを作成する計画です。その第1回「衣」のハッカソンの1日目が、8月31日、3331アーツ千代田にて開催されました。説明不用かもしれませんが、ハッカソンはいわば即興開発イベントのことで、今回は8月31日、9月13日の2日間に渡って「衣」にまつわるデバイスのアイデア出しからプロトタイプの完成を目指します。

今回・第1回の参加者は総勢26名。アプリ開発者や、組み込み系エンジニア、板金加工やロボット制作者、UIデザイナーといったモノづくりの専門家はもちろんのこと、服飾を研究している大学生や、営業の方など制作とはかなりかけ離れている方も含め非常に幅広い職種の方々が参加しているのが印象的でした。ハッカソン経験者は半数弱、ちなみに都内だけでなく名古屋や遠くは島根県から来た参加者の方も。もちろんほとんどのメンバーは初対面です。今回は26人を5チームに班分けします。

「スマホの次」は作れるのか!? au未来研究所ハッカソンにおじゃましてきました【1日目・アイデアスケッチ編】

まずKDDI研究所の新井田さんと上向さんが挨拶。KDDI研究所は昨年 “自販機で買えるケータイ” をコンセプトにした「PHONE VENDING MACHINE」を研究発表しており、近年のデジタルと現実が交差するデバイスを例にとりながら今回のハッカソンではスマホと繋がることで生活に変化を与えるようなアイデアが生まれることを期待しているとのこと。

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次に講師のkarakuri products・松村礼央さん。今回のハッカソンのキーアイテムであるスマホで使えるフィジカル・コンピューティングキット「konashi」の作者でもあります。konashiの具体的な使用例として面白法人KAYACと共同制作した「サオリング」を紹介。リング型ウェアラブルデバイスをスマホと連動させることで、奥さんに自分の居場所などの情報を送信し続けることで ”永遠に愛を誓い続ける” というプロダクト。「こんな未来はイヤなので、皆さんにはもっと夢のあるものを作ってもらいたい」と笑いを誘っていました。

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アイデアを種から木に育てる共創作業。そしてもう一人の講師であるIAMAS RCIC教授の小林茂さんがアイデアスケッチの方法について解説。といってもいきなりアイデアを書き始めるのは難易度が高いので、まず「いつ」(お風呂の中で、結婚式で…)と「だれ」(親、外国人観光客…)を思いつく限り列挙するところからスタート。それぞれから7つを選出し、7*7のマトリックス状に組み合わせることで、可能性がありそうな組み合わせを2つだけ選出します。笑い声が絶えない、和気あいあいとした雰囲気の中進みます。こんな感じで仕事がしたいですね!

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またハッカソンでの知的財産に関する心得も紹介。「やる気がある状態でお金の話が出てくると萎えちゃう人もいるかもしれませんが、先にちゃんと解決しておくことが重要」。アイデアを実現することが目標であるハッカソンならではの話です。

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いよいよ「いつ」「だれ」の組み合わせが決まったところでアイデアスケッチ開始。用意された用紙に「いつ」「だれが」に加え「どこで」と「タイトル」「詳細」そして「デバイスのイラスト」を書き加えていきます。「イラストは下手でもよくて、伝わればOK」「コピックやマジックで縁取りと影を付けるとそれらしく見える。ポイントになる部分はオレンジで色をつける」というアドバイスのもとアイデアスケッチを描き始める一同。絵をちゃんと描く、ということを強調していたのは個人的には「いいアイデアも目につかないと埋もれてしまう」という危険性があるからではないかなと思いました。そしてあれだけワイワイしていた空気が一気に真剣ムードに。

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選出した「いつ」「だれ」の組み合わせで2回分行ったところで、お互いに自分のスケッチを発表。説明した中でメンバーから意見があればそれも取り入れます。他者の視点、重要ですね。

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そして完成したアイデアスケッチを壁に貼り出します。個人的にここが一番驚いたところで、ハッカソンがはじめての人がこれだけいたにもかかわらず、各チーム最低でも30を超えるスケッチが出たこと。実際にモノを作る人にありがちなのが、実現性を考えすぎてアイデアの幅が狭くなってしまうものですが、思いもよらないような非常に柔軟なアイデアが集まっていたのが印象的でした。しかしここからが本番。良いと思ったアイデアスケッチに各自投票を行い、アイデアの山から一番良いと思ったものを最終的なプロトタイプとして完成させなければなりません。

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アイデアをカタチにするためにできること。方向性が固まったところで、今度は講師役を松村さんにバトンタッチ。フィジカル・コンピューティングのツールキット「konashi」を実際に触りながら、konashiの使い方をレクチャーします。konashiはiPhoneとBLEで接続するツールで、「konashi.js」というアプリを使えばネイティブ言語ではなくJavaScriptだけでプログラミングが可能。またkonashi.jsはコードコミュニティjsdo.itと連携しており、コードの実行から共有まで簡単に行うことができるようになっているそうです。jsdo.itに用意されたコードをkonashi.jsで実行し、一方のkonashiにLEDやスイッチなどのパーツを付け替えながら動作を確認します。

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バイブレーターが紹介されたときの男性陣の盛り上がりは異常でしたが、そのほかにもタッチセンサーや心拍センサーといったウェアラブルとの相性が良さそうなパーツも用意されており実際の使用感を黙々と確認する一同。konashiを触っている皆さんを見た感想としては、Arduinoがある程度市民権を得ている現状でも、無線接続、JSで簡単に書けるという手軽さが非常に魅力的に映っているのでは感じました。

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konashiでバイブレーターを動かす方法を確認したところで、1日の最終行程「ハードウェアスケッチ」に取り組むことになった一同。つまり先ほどのアイデアスケッチをさらに詳細に書き込みコンセプトモデルの実像をさらに現実的なものに近づける作業です。そしてそこに小林さんから「実物大のプロトモデルを制作してほしい」という提案が加わりました。「実感が持てるカタチにすることが重要」ということで紙やダンボールでアナログに模型を作製します。アイデアスケッチからある程度現実性を持ったコンセプトを作るのはアイデアだしとはとは違う力の使い方が必要です。チームによっては時間いっぱいまで作り込み、なんとか全チーム分のハードウウェアスケッチが揃いました。朝10時からスタートして8時間、ハッカソン1日目のゴールです!

完成したハードウェアスケッチの発表です。各チームスケッチと手作り模型を片手にいつ、誰に、どこで使ってもうデバイスなのか、何が起こるのかを説明します。5チームどのデバイスもなるほど!と唸らせられるものでした。

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先生方の講評のなかでも個人的に特に強く印象に残ったのはau未来研究所 特別研究員でもある評論家、濱野智史さんの「ただのビジネスマンの道具だったポケベルが女子高生の間でいわばくだらない用途として使われるようになったことで一般層に広がり、日本の携帯市場が世界的な発展に繋がったのではないか。社会的な問題を解決する機能ではない、くだらない用途の発見が世界を変えることがある」というお話でした。意外な視点、アイデアこそ実は今まで誰も気がついていなかった価値を見つける鍵なのではないかという言葉は “スマホの次” と言うテーマを象徴していたように思います。

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講評が終わり、第1回ハッカソン1日目は終了。最後に記念撮影、そして懇親会が行われました。はじめて会ったにも関わらず、どのチームも分け隔てなく、技術や仕事の種類に関係なくコミュニケーションしていたのが印象的でした。9月13日の2日目ではいよいよkonashiを使ってプロトタイプを完成させることになります。5組のチームワークが “スマホの次” に光を差し伸べるのか?次回のレポートをお楽しみに!

「スマホの次」は作れるのか!? au未来研究所ハッカソンにおじゃましてきました【1日目・アイデアスケッチ編】

これを読んでハッカソンに挑戦してみたいと思ったあなたへ。冒頭でお伝えした通りau未来研究所ハッカソンは全3回開催、次回第2回「食」をテーマにしたハッカソンが9/20(土)、10/4(土)の2日間に渡って開催されます。今回の記事を読んで興味を持った方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか?応募〆切は9/5(金)応募はこちらのページからどうぞ!

Via.ハッカソン | au未来研究所

今回の教材はこちら。iPhoneで簡単に扱えるのがいいですね!
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