「スマホの次」は作れるのか!? au未来研究所ハッカソンにおじゃましてきました【2日目・完成/プレゼン編】

2014.10.03Event

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チームワークを見せるラストスパート。「スマホの次を作る」をテーマに活動するau未来研究所。前回「衣」のハッカソン1日目のレポートを公開しましたが、去る9月13日、3331アーツ千代田にてハッカソン2日目が開催されました。前回はアイデア出しとkonashiの解説が行われましたが、今回はいよいよプロトタイプの完成とプレゼンを目指します。挨拶も早々に作業を開始する一同。1日目のにぎやかな雰囲気から一転、そこには皆真剣に手元の課題に取り組む姿が。1日目から2週間、各チームはFacebook上で連絡を取りつつハッカソン2日目を目指してきました。

違う技能を持った人同士が集まった今回のハッカソンでは役割分担が非常に重要です。プログラミングやプロトタイプ本体の作成だけでなく、プレゼンテーションの準備も同時に進めなければなりません。朝10時からスタートした2日目もあっという間に5時間が経過、いよいよ各チームのプレゼンが始まります。

前回に引き続き講師の小林茂さん、青木俊介さん、松村礼央さん、そして特別研究員ゲストとして評論家の濱野智史さんが参加。今回はさらにもうお一方、特別研究員ゲストとしてシンガー/ディレクターであるMEGさんも参加です。

力技も立派な解決法。まずチーム2からの発表。制作したのは「こころ予報マスク」。"精神的な「つらさ」を可視化し職場での自然な助け合いを生み出すスマートマスク" ということで、マスクにマイクを内蔵し "ため息" の回数をアプリで検出、回数が一定まで達するとマスクに付いたLEDの色が変わり、周囲に視覚的に通知。同僚がつらさに気がついてくれる…という仕組みです。

気になるのは「ため息をどう判別するか」ですが、konashiのマイク入力をフーリエ変換し波形を解析、ため息を識別するという方式を採用。これには松村さんも「どう解決するか楽しみだったが、力技で解決するとは思わなかった。カッコいいと思います」とのお褒めの言葉が。一方で濱野さんからは「ため息はそもそも周囲にアピールしたいシーンで使うことが多い。ということはため息をついている時点で目的はある程度達成されているのでは?」という指摘も。個人的にはマスクに仕込むという発想が非常に日本的で面白いと感じました。スマートフォンを通じて周囲の人のコンディションがわかるという機能も想定されており、人間関係の調整を行うサービス、という視点は非常にいいのではという意見も多かったです。

スタイルから提案するウェアラブルデバイス。続いてチーム3が発表したのは子どもやお年寄りの使用を想定した "思いやりストラップ" 「HOZEN」。長いストラップ状のデバイスで、これ単体でショートメッセージを送信することができます。ストラップ状の携帯という部分が新しく、腕に巻いたり、ベルトのように装着したりする様は斬新で、今回のハッカソンの中でもファッションという軸に踏み込み「衣」というテーマに最も寄り添ったプロトタイプの一つでした。一方で使い方に踏み込んだ提案がなく、チーム内でも訴求軸が散漫になってしまったのが惜しく感じられます。松村さんからも「今回のハッカソンでは成果物よりもチームワークを掴んでほしいと思っているし、この短い時間の中でそういった学びがあったのであれば意義があることだったのではないでしょうか」との総評でした。

子どもの行動を緩やかにコントロールするアイデア。チーム4の提案は靴に取り付けて使用するウェアラブルデバイス「Fumm(フーム)」。装着して歩くごとに、連携しているスマホから音が鳴る子ども向けのガジェットで、歩くことが楽しくなるだけでなく、親(スマホ)から離れていくと子どもが嫌がる音が鳴ることで子どもが遠くに行かないようにする、というアイデアです。ちなみに靴に付いた人形は手作り品。

講評では「スマホから音が鳴るべきか」「靴自体から音が鳴るべきか」と意見が2分され「実際にお子さんに履かせてテストしてみてまた別の視点が見えてくるのでは」との意見も。個人的には緩やかに子どもの行動を制限するという発想は見事だと思いますし、これぞデザインだと思わせてくれるプロトタイプでした。

「身体で教える」ウェアラブルデバイス。チーム5の提案は匠の技術を記録・再生するためのウェアラブルデバイス「iCrout(アイクロウト)」。プロの身体の動きや蓄積された経験というのは伝承が難しい、世代間で失われてしまう情報の一つ。それを収集・クラウド上で共有し、ウェアラブルデバイスを通じて再生、誰でも技術を習得できるようにする、というアイデア。もちろんそこまでは作れないので今回のプロトタイプではリコーダーの吹き方を学習するためのグローブ型デバイスを作成。演奏する音階に合わせ、使う指が振動とLEDによって指示されます。そのとおりに吹けばだれでも演奏できるという仕組み。講評では "指示方法が振動と光なのは適切なのか" という点に議論が集中。経験の伝承という着眼点としては素晴らしく、適切な(そして単純な)方法を見つけることで大きく化ける可能性を秘められたプロトタイプのように感じられました。今後さらに開発を進めてほしいとの声も上がりました。

正々堂々とした出会い系デバイス。最後にチーム1の発表、その名も「突撃ズキュン」。日本人男女の出会いと声掛け成功率の低さを引き合いに出し、リアルな出会いを助けるツールが必要だと説明。中でも貴重な出会い頭の "胸キュン" を確実に相手に伝える手段として提案するのがこのデバイスとのこと。装着者の心拍数を読み取り "胸キュン" を判別、サウンドとともに鉄の扉の向こうからハートが飛び出すという仕組み。さらに「いい匂い」を同時に振りまくことで成功率をアップさせるというまさに飛び道具的なアイデアです。アプリと連動し "発射" が行われたことも共有することでリアル、ネット双方から出会いを加速させるとのこと。講評では濱野さんが「例えばアイドルの握手会でこれをアイドルに付けさせたらオタク達からどれほどお金が落ちていくか…あとでお話しさせてください!」とまさかの食い付き。心拍数という制御不能のものを視覚化することで、深読みや勘違いを誘発させるという点が面白いとのお話でした。

カタチにしてこそわかることがある。互いに知らない人同士が集まり、2週間の間に動作するプロトタイプを作る。ハッカソンを直に初めて見た私には失礼ながら成立しないんじゃないかと思っていたのですが、いざふたを開けてみれば個性的な5個のプロトタイプが完成。各チームの個人が、できること、できないことを埋め合いながらこの日のゴールを迎えたことはとても素晴らしく、そして感動的な光景でした。作ってみなければわからない、作ったからこそわかることがある。そんな当たり前のようで尊い事実を教えていただけたような気がします。終了後の懇親会でもチームを越えてコミュニケーションが発生しているのが印象的でした。

今回制作された5個のプロトタイプ、そして第二回・第三回ハッカソンで制作される10個のプロトタイプの中から1つが選定され、au未来研究所から正式にコンセプトモデルが制作される予定です。さらに驚きのプロトタイプが今後のハッカソンで飛び出てくるのか楽しみです!

第三回ハッカソン応募締め切り迫る!次回第三回「住」をテーマにしたハッカソンが10/18(土)、11/1(土)の2日間に渡って開催されます。今回の記事を読んで興味を持った方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか?応募〆切は10/5(日)。応募はこちらのページからどうぞ!

Via.ハッカソン | au未来研究所

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