「フタがない」デザインだからこそ中身の価値を最大化できるエビアンの新ボトルデザイン

2015.02.03Product

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「フタがない」デザインだからこそ中身の価値を最大化できるエビアンの新ボトルデザイン

“鮮度”を行動から実感させるデザイン。国際的なパッケージデザインのコンペティション、2014年のPentawardsでBEST OF THE SHOWを獲得したのはGrand Angle Designによるエビアンの200mmボトル。見てわかる通り、めくって開けるフタを採用しているので、一度開けてしまえば再度密封することができない。普通に考えれば容器の機能としては退化している。一方、エビアンの価値とはフランスの大自然で育まれた天然水をそのまま封入した「新鮮な水」を手軽に飲めることである。つまりこのパッケージは “鮮度” というキーワードからすべてデザインされている。フタが閉められないということはすなわちその場で飲みきるしかないし、200mmというサイズはそれを気にさせない。開けた瞬間に飲むことをボトルが誘導し、鮮度が落ちない状態を作りだしているのだ。しずくの様な形状も氷の氷柱から水が滴り落ちる、最も新鮮な瞬間を封じ込めたことを示している。

デザインとは人を誘導し、目的を達成させるための手段だ。一見不便に見えるこのボトルはただの飲料の容器から飛び越え、飲料の価値とブランドの意味を行動の中から伝えることに成功している、優れたデザインではないだろうか。

Via.Pentawards | Winners

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